“アインシュタインより愛を込めて” 感想

GLOVETY製作の“アインシュタインより愛を込めて” を読了。
GLOVETYはビジュアルアーツの新ブランド。
プレイした理由はシナリオ担当の新島夕作品である“Summer Pockets” がなかなか面白かったため。

プレイ時間:7時間程
フルプライスのゲームとしてはかなり短い。

評価:not bad
正直、人によってはクソゲー認定もあると思ったが、嫌いにはなれない。オススメはしないw

■ストーリー
主人公の愛内周太君が“彗星病”なる自分の病気を治すために奔走する

■感想
・坂下

存在が認知されなくなっている、というクラナドの風子みたいな話。

ヒロインの中では最も普通からかけ離れた存在でありながら、本人の性格はどこまでも普通な人間。
個別の中では最も纏まりのあったストーリーだったと感じた。

・西野

ボクシング選手である西野を鍛えるお話。
内容的にはめちゃくちゃしょーもないし本筋との関わりもほぼ無い。
が、親友枠?である片桐との絡みが多かったからか、結構笑えた。

・新田

お店の経営を手伝う話。
特筆すべき点はないし、終盤の展開が苦しい・・・
キャラとしては好みだったが、話の完成度としては・・・

・ロミ

メインヒロインなのだが・・・グランドルートまでの繋ぎ。
各ルートでやったことを繋ぎ合わせてるだけ感が強い。

・グランド
過去編は良かった。

なんか盛り上がるところ来たと思ったら唐突に終わって驚いた。

全体的にいくらなんでも説明不足が過ぎるというか、考察の余地があるといえば聞こえはいいが、ただ放り出しただけの様に感じる。

星まりすちゃんについてはもう少し語ってほしかったところ・・・

◇good
・テキストが面白い
テンポ良く、読んでいて面白い文章。

・主人公が面白い
主人公はかなり性格に難があり、“ククク・・・”とか日常的に言ってしまうおもしれー奴。
好き嫌いがはっきり別れそうなキャラである。僕は好みだった。

◇bad
正直、悪いところを探せばいくらでも出てきそうな作品である。
僕が最も気になったのは以下2点。

・全体的に尺不足、説明不足
短い。そのせいか、語られない箇所が多すぎる。

・戦闘描写がヤバい
なんか、ただ叫んでるだけ。戦闘描写があまりにも絶望的なので、カットしたほうがいいと感じた。

(・エロシーンが短い)
僕はエロゲーはエロどうでもいいと思ってる派なので気にしませんでしたが、めちゃくちゃエロシーン短いです。そういうの求めてる方にとっては減点ポイントでしょう。

■総評
とにかく尺不足。全てを説明しろとは思わないが、語るべきところを語っていない。
グランドありきの作品というか、個別の適当感が強い。
グランドも出来がいいとは感じられず。人によってはクソゲー認定してもおかしくない作品だと思った。

シナリオゲーとしては全体的に粗の多い作品だが、嫌いにはなれない。あと文章が結構面白い。
楽しいクソゲーに近い。“閃の軌跡”みたいな作品です。エロゲ的に言えば“暁の護衛”みたいな・・・

オススメはしません。完成度で言えば、“白昼夢の青写真”や“さくレット”に大きく劣ります。

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