仕事の話しかしない人が嫌だった

中学生くらいの頃、親と話をすると仕事の話、世間話(地元の~君はどうたらみたいな)しかしなくてつまんねーなだりーな、とか思っていた。

しかし気付くと…俺自身まったく同じになっていた。

仕事の話って…しやすいよな。しかも俺の場合、病院だ。話題が簡単に生まれるから非常にネタにしやすい。
問題を抱えた患者の話、医師の不倫の話、病院を牛耳る独裁者の話、次期教授と教授選の話、教授の機嫌を損ねて飛ばされた人の話、最近みた面白症例の話、残念ながら死んでしまった患者の話、せん妄や認知症、統合失調症にやられている人間の話などなど。

仕事上で最近面白かったことというか、興味深かったことを一つ記載しよう。
統合失調症の人と話すと、意思疎通・会話自体はスムーズなのに妄想が止まらなくて、10分くらい話した後、30秒後に会話内容をカルテに記載しようとしても、何を喋っていたのかまったく思い出せなくなる。会話は成立しているはずなのに話の内容があまりにも脈絡がなさすぎて、何を話していたのか全然覚えていられない。
話に一貫性がなさすぎて、エピソード記憶として覚えていられないのだろう。人間の記憶のあり方について再認識させられた出来事だった。(適当なレポート考察風)

俺が嫌いだった“仕事と世間話しかしない両親のような大人”に、気付けば俺自身がなっていた。仕事以外のネタで話せる相手って貴重だよな、ということをふと考えた。
というわけで最近は意識的に仕事の話はこのサイト上では避けるようにしている。

仕事以外の内容を語れるお前らのこと・・・好きだぜ・・・w

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