研修医生活3ヶ月終了

社会人になって3ヶ月経ちました。

■5月、6月
消化器内科をローテーションしていました。

ざっくり言うと食道から肛門まで診てるとこ。胃カメラ・大腸カメラのところ。
たまにインターネットで肛門科になる奴って何考えてんだろ、みたいな話を見るが、肛門科、つまり消化器って医者の分野中でも最メジャーなものの1つなので、別にまったくおかしくはなく、むしろ医者の王道だったり。

ちなみに消化器の中でも少し人がいるところは食道~胃+小腸~肛門(通称 消化管チーム)と肝臓・胆嚢胆管・膵臓(通称 肝胆膵チーム)とざっくり2つにチームが分かれていることが多いようだ。
消化管チームは結構大雑把な作業が多く、一方で肝胆膵チームは繊細な作業が求められる、という印象。

で、僕がいる病院なのですが、消化器内科の規模が非常に小さく、基本的に健診などで胃カメラや大腸カメラが多くて1日にそれぞれ3件くらい、と非常に暇な部署になっていた。

スケジュールは
8:30~ 8:45 回診
以降は外来、胃カメラ、大腸カメラ
何もないときは何もなし。

でもって、将来的に僕が消化器を目指す可能性はかなり低い、というかほぼゼロなのでモチベーションが非常に低く、はっきりいって2ヶ月ただ駄弁っていただけである。
消化器というジャンルが緊急性が高いものが多く、突然の吐血や下血、腹痛など救急車で運ばれてきて緊急検査で呼ばれる可能性が高い。虫垂炎とか一般人にも馴染みのある病気だろうが、ほっとくと死ぬことは全然ありえる。
休みの時間にいきなり呼び出されることが珍しくないので、全体的に内科というより外科のような、体育会系のノリが求められる。というわけでちょっとキツイかなあ、と。
医者の中でも一番食いっぱぐれがなさそうなジャンルだけど、医師免許持ってればそもそも食いっぱぐれなさそうだからなあ・・・

上級医も興味ないならとやかく言わない、みたいなスタイルだったので、朝の回診だけしたあとは暇な研修医同士で駄弁っていたり、お昼寝したりネットサーフィンしたりと、こんなので給料発生していいのか、みたいなことしかしていない。
暇な時間に読む面白い本・漫画を募集しております。
前の記事でちょこっと書いたからエッセイ少し買って読んだけど、既読のさくらももこのが一番面白かった・・・

■社会の現実
大人って思ったより仕事してないし、仕事している人が仕事していない人と比べて給料いっぱいもらってるわけでもない。むしろ何もしてないのに頑張ってる人よりも給料もらってることもある。
これが社会の現実か。

かくいう僕も何もしてません。
強いて言えば当直時のカルテ入力で上級医の負担を減らしてるくらいか・・・
カルテ入力が早いと結構褒められます。

あとデュアルモニタの設定とか、カルテがフリーズした時に強制終了したりすると御礼言われます。
“どうやってフリーズしたカルテを・・・コル君、今一体何を!?”
“何って・・・タスクマネージャを開いただけだが?”
みたいなレベルのこと1週間に1回くらいやってます。

ちなみに更に言うと、このレベルのトラブルが起きた時は先生がSE(本当か?)に電話かけて呼び出します。
このレベルの仕事しかしてないってことはないよな・・・?
真偽の程はわからないのだが、上級医は “あのSEの人プリンタ繋ぐのに半年かかったからなあ~” って言ってめっちゃ馬鹿にしてました。
本当にどうなってるんだ、この社会は。

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