るんぴかなアニメの劇場版。
事前情報は何も入れずに観たのだが、結構思ってたのと違ったのが出てきました。
ちなみにTV版の総集編的な劇場版の方は未視聴。
以下、ネタバレには配慮しておりません。
評価：良い
色々とケチをつけたくなる部分はあるが、全体的に僕好みな作品だった。
■予想していたものと違うものが出てきた
TV版マクロスΔは歌だけの作品、ワルキューレのMV、という感想を抱いた。
そして今作の “絶対LIVE!!!!!!” という副題から、制作陣も歌だけのアニメと割り切ってワルキューレに焦点を絞ったゴリゴリな作品が出てくると思っていたのだが・・・
劇場シアターの入り口のポスターにも“銀河争奪歌合戦” とか書いてるしよ。
蓋を開けてみると予想外にもメインテーマはハヤテとフレイアの顛末、生き方について。
平均寿命30年しか生きられないウィンダミア人と共に生きることは成立するのか？との問題提起。
■歌合戦感はない
敵サイドの歌姫として闇堕ちワルキューレことヤミキューレ(可愛い)が登場。コピーポケモン、ダークプリキュア5。
歌合戦と銘打っているが、ヤミキューレが歌う→三雲先輩がこのままでは！とか言って歌うの流れを何度かやってるだけで、音楽も互いの曲が普通にフェードアウトしていく感じで、ちょっと作品としての盛り上げには欠けるかなという印象。
ワルキューレとヤミキューレの対応した1人ずつが並列で歌いながら歌バトルみたいなのすると思っていたので拍子抜け。
戦闘中の曲が全体的にただ流しているだけで映像との調和があるか、と言われると微妙だったかな･･･
全体的に曲がぶつ切りだったので曲そのものもあまり堪能できない。
“ワルキューレはあきらめない”は気合入ってたと思うけど。
“サヨナラノツバサ”みたいにもっと映像と曲のリンクがほしかった。
■戦闘は見応えあり
TV版では敵のパイロットもネームドキャラばかりだったせいか、結果形だけの馴れ合いバトルみたいなものが多く閃の軌跡みてえな作品だな、という感想だったのだが。
さすがに劇場版なのか、ゴリゴリに動く戦闘が見れて満足。何なら戦闘のスピード感がありすぎて何をやっているのかがわかりにくい。
パッケージを利用したハヤテ君の戦闘良かったです。
あとマクロスの過去作をあまり知らないのだが、過去作にも登場しているマックス艦長が結構暴れていたのでシリーズのファンには嬉しいのではないだろうか。
“今は艦長ではない。ただの天才だ！” は過去作全然知らん僕でもかっけぇ･･･ｗってなりました。
■三角関係は当然無い
負けヒロインというかヒロインの土俵に立ってすらいなさそうなミラージュさんですが、今作では “私の好きは恋愛感情とは違ったのだと思う” 的なことを言い出してフレイアちゃんをまた励ます。ここまで負けヒロインを徹底するのは逆に凄い。
■絶対LIVEの意味
前述の通り、何が何でもワルキューレで銭稼ぐんや、という制作陣の割り切りかと思っていたのだが。
フレイアちゃんの“生きることはワルキューレとして歌うこと”で、live(生きる)とlive(ライブ)でかかっているんだな、ナルホド～とか劇場で感心してました。
この記事書くために公式の動画とか漁ってたら思いっきり最初からそれが示唆されていました。
■人によってかなり賛否が分かれそうな作品
メインヒロイン死亡というなかなか衝撃的な結末で終える本作。
最後はもっとご都合主義的な謎パワーが発動するのかと思っていたのだが、意外にもシビアにハルトとフレイアの恋の結末を描いたところは評価が分かれそう。僕は有りだと思いました。
もっとゴリゴリにワルキューレのMV的なものを期待していた人からは評価低そうな作品。
というか、ワルキューレ結構空気です。三雲先輩ですら空気。
全体的にストーリーは強引過ぎる。いきなり侵略者がやってきて銀河侵略。
強引すぎて馬鹿作品に片足突っ込んでる感がある。僕は馬鹿作品好きなので、冒頭で 闇の歌い手よ！とか言われた瞬間めっちゃニヤニヤしてました。
あと作画は怪しいシーンが結構目立った。
■総評
結末やメインテーマが多分マクロスΔのファンの多く(ワルキューレのファン)が期待していたものと違っていたと思われる。
人によって賛否がかなり分かれそうな作品。
マクロスΔに入れ込んでないので結構フラットな立ち位置(だと自分では思っている)から観た感想としては、思ったよりしっかり１つの作品として作ってきたな、という印象。
色々と文句をつけたくなる部分はあるが、2時間結構楽しめたので高評価。
この作品、1話はガチで面白いんだよな･･･
“コイツ、踊ってやがる･･･!” のシーン最高過ぎる。
■おまけのマクロスFは
本当におまけな内容だったけど、やっぱりシェリルランカコンビの歌は良いですね。
一応続編匂わせって感じだったので新作があるかもしれない。
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