“英雄伝説 創の軌跡” 感想

軌跡シリーズ最新作、創の軌跡をクリア。一応前作前々作の感想もおいときます。
軌跡シリーズは空(FCSC3rd)→零碧→閃(1234)と続いており、今作は10作目にあたる。
軌跡シリーズ生誕15周年らしい。シリーズ全体を通して今折返し過ぎたところくらい、みたいな話をどこかで見た。長すぎだろ。

クリア後、現時点でのサブストーリーをコンプリートまでのプレイ時間はおよそ38時間。
難易度はノーマルでプレイ。
基本的に道中の雑魚は可能な限りスルーし、データ集めやサブのミニゲームなどは行っていない。
高難易度プレイ、キャラ強化などのやりこみ要素は豊富なので遊ぼうと思えばもっと遊べる。

OPアニメは廃止。どうも世間的には不評だったっぽい。
僕は結構好きだったんですけどね・・・

評価:良い(ただしシリーズプレイ済に限る)
一応最新作なのでネタバレに配慮して項目は分けてます。

■ストーリー
近隣大国に翻弄され続けてきた、クロスベルの独立を取り戻せ!(超要約)
前前前前前前作の零の軌跡から密接に話がつながっているので詳細に説明してるとめちゃくちゃ長いです。

今作は今までと異なり、3人の主人公視点から同時間軸でストーリーが展開される。ルートは任意に切り替え可能。
・クロスベル組の“解放者”ロイド視点(零碧主人公)
・トールズ組の“英雄”リィン(閃主人公)
・仮面の男“隠者”<C>(一体何者なんだ?)

■簡易感想(ネタバレなし)
・テンポが良い
軌跡シリーズは大きなメインストーリーを追いつつ、サブストーリーやクエストを合間に挟んでいくスタイルが初代から続いているが、今作ではクエストがオミットされ、サブストーリーは本編と任意に切り替え可能な場に統合された。
これによりメインストーリーだけを追いかけることが出来、前作までと比較して非常にテンポが良い作品だと感じた。

・ハイスピードモードが素晴らしい
閃4までは無かった機能で、ゲーム中は任意のタイミングでゲームスピード(およそ2~3倍、戦闘中は2~4倍まで)を加速させることが可能。
僕はほぼ常時使用していた。この機能無しにはもう戻れねえ!

・内容的には
零・閃シリーズの総決算、ファンディスクといった感じ。
システム的には空の軌跡3rdに近い部分がある。

・テキストは相変わらず
閃3以降から顕著に感じられる、独特なテキスト自体はあまり変わっていない・・・気がした。
が、閃3~4並に違和感バリバリってほどでもなかった。俺が慣れただけなのか・・・?
未プレイ者には非常に伝えにくいのだが、このゲームの言い回しは癖がある。
雛鳥がやたらと薫陶を受けることから、“雛鳥の薫陶焼き”などと揶揄されることも。
個人的には軌跡節と呼んでいる。
残念ながら、今作は“雛鳥” “薫陶”は1回も出てこなかったよ。多分。

追記:Cルートだけライター違うっぽいです。

・音楽
戦闘曲もしっとりしているというか、クサメロみたいな感じではなかった。
高品質なんだろうけど、印象には残りにくい。
閃2くらいまではめっちゃクサメロあったのに最近控えめだね。
閃3以降、音楽微妙な気がする。

・ボイス有り無しが少し気になる
フルボイスパートと文章のみのパートがあるのは特に気にしていないが、皆が文章の中、一キャラだけボイス有りで喋っているシーンがかなりあり、違和感を感じた。

・アーツが強い
閃の軌跡シリーズは全体的にリィン君ゲーなのでクラフトで殴りまくるプレイスタイルばかりで攻略していたのだが、今作はアーツが強い!
特にナーディアは駆動短縮アクセがあり、ブーストアーツのリンクもあるので強力。
グラールロケット(FFでいうところのリボン)の強化アクセ(素材要求多すぎてかなり稼ぎしないと作れそうにない)にも駆動短縮がついており、最終的にもアーツが強そう。

・戦闘キャラが多すぎる
空・零・閃3シリーズのキャラが大集合するのでとにかくキャラが多い。
それ自体はいいんだがキャラ毎にある程度コンセプトを決めてステータス・アーツを組むオーブメントシステムとの相性が悪い。
これだけキャラがいるんだったらスロットは最初から全開放にしてほしい。一応現時点での本編終了後の要素までやり終えたが、スロット全開放できてるキャラが2,3人くらいしかいない。元々かなり絞って開放したにもかかわらず。スロットの要求セピスが多すぎてクォーツ1つも作ってません。
あとキャラだけ多いんですが話にはほぼ絡みません。

・ローコストっぽい作品
登場キャラが新規の数キャラ以外は既存のキャラ、マップも使いまわし、ということでコスト掛かってなさそうな作品だな、と感じた。

■詳細なストーリー感想(ネタバレ含む)
・最初の胃もたれがすごい
特に零以降は基本的にラノベみたいなクサめな作品なので、プレイし始めて最初の1,2時間で慣らすのが結構しんどい作品なのですが、今作も変わらず。あ、これは褒め言葉です。
いつもめっちゃニヤニヤしながらプレイしてます。

片足とはいえ、既にこの領域に踏み入っていたか。

この台詞、リアルでも使いたい。

崖から落ちたからあいつはもう間に合わないよ、と言っていたところ、間に合わねえからそのまま崖を登ってきたわ!と登場するシーン。

スケールが大きいんだか小さいんだかよくわからないけど、周りが やるじゃねえか!みたいな反応してるのがなんか笑える。

・OPの黒の衛士強すぎ
強さがフワフワしている軌跡シリーズですが、銀や星杯騎士が混じってるのに、練度高いとは言え衛士に勝てないのは無理ありませんか?

・<C>ルートが結構面白い
ロイド君とリィン君は散々主人公やってきたので・・・
まあ今まで通り、皆で真相に辿り着こう!応!みたいな。
<C>は裏主人公、他の2ルートとは異なった感じで新鮮で面白かった。
初期メンバーも完全新規だし。Cルートだけシナリオライターが別人な気さえする
追記:調べた所、どうもCルートは今までとは別人の若手が書いてるっぽいですね。(・・・ぁ・・・)
はは・・・流石に次のシリーズからはこのライターに任せたほうがいいんじゃないっていうか・・・
腹を括って見極めさせてもらうとしよう。

・きちんと1作で完結させた
当たり前だよなあ?

前作の閃シリーズ(1234)はストーリーの内容的にもゲーム的にも全体的に引き伸ばし感が凄く、次作へ続く・・・を何度も繰り返していただけに1本できちんと結末まで持っていったことは好印象。
今作のタイトル画面で零・閃シリーズのあらすじ見れるのだけれど、零シリーズが1作につき30~40ページくらい割いてるのに閃シリーズは1作8ページ以下×4で全部内容説明されてるんですよね。
閃の内容薄すぎだろ・・・

・表紙詐欺
パッケージに思いっきり結社盟主ということでそれなりに絡んでくるのかと思ったが、本編終了後に見れるサブストーリーでちょろっと出てきて次回作の匂わせをしただけで終了。
正直、怒る人がいてもおかしくはない。

・やらなくても問題なさそうw
零・閃のFD的な内容となっているが、結社はほぼ関わっておらず、イレギュラー的な事件であり、やらなくてもそんなに問題なさそうな内容だとは感じた。

・現時点では見れないサブストーリーがある
リアルタイムでロックかけているのかわからないが、現時点では見れない物がいくつかある。
これやる必要ありましたか?中古対策なのかな。

■キャラ評(一部だけ)
多すぎる。シリーズの歴史を感じる。

最終決戦に大集合

◇閃組
・リィン
鉄血宰相の息子、鬼の力、灰色の騎士、八葉一刀流<剣聖>、英雄。
設定を盛りすぎるラノベ主人公のリィン君ですが、今作もまたやってくれました。
前作閃4のノーマルEND世界線のリィン君なんてものが出てきました。
もうラノベ主人公じゃなくてエロゲ主人公だろ・・・

“来いー<灰の騎神>ヴァリマール!”
“ーーー応!”
のやり取りが大好きだったんですが、前作で別れたので今作はヴァリマールいないんだよな・・・と思ったら来ました!

ヴァリマールファンボなので嬉しい。エモの塊。リィン君、若いのに強さ議論とかしたら上から10人くらいには入りそうな気がするんだけど。あと10年とか作中で経ったら凄いことになってそう。

・旧Ⅶ組の皆
空気。しかもサブストーリーでもほぼ出番がないw
ダドリーさんとマキアスのサブストーリーは確かに似たもの同士だなって感じで良かった。
なんか閃4の感想でも書いた気がするけど、職的には非戦闘員のはず、みたいなキャラもいっぱいいるし、もう物語が終わったキャラしかほぼいないので話に全然絡んでこない。
ラウラやフィーは1や2の頃はクラスでの実力者で荒事になれば活躍、みたいな感じあったけど、それ以降強キャラが増えすぎて存在感ねえ!

次シリーズに出てくるとしたらエマちゃんくらいでしょうか。お助け魔女枠。あと風さん。

・風さん
フフ、良き風が吹いたようだな、が聞けなかった。風ポイント減点10。

・新Ⅶ組の皆
クルト君が女装するサブストーリーは結構面白かった。
アルティナとミリアムの会話は可愛らしくて良いと思います。
まあ正直、全員おまけみたいな感じだよね。彼らの話もほぼ終わっているので。

・鉄血子供組
レクターと王立学園の絡みが見れたのでgood。

◇クロスベル組
・ロイド

この流れクサすぎて聲出ました。
これでこそロイドさんや。

・エリィ
閃4の時は気にしていなかったが、改めて3Dモデルを見ると胸がデカい。あまり出番がないのもいつも通り。

・ティオちゃん
ティオちゃんは可愛い。

・ラニキ
ラニキって美味しいポジだよね。
黒い?過去持ちで相棒だし戦闘力も高いしトールズとも絡みあるし。

・ノエル
ロイドさんと2人で進むシーンちょっとだけあったんですけど、碧のロイドさんのクサい台詞また聞けてよかったです。

・犬
何気に大活躍。
犬が活躍してるの見るの嬉しいよ俺。

・ワジ
不良時代のメンバーとの再開とか、良かったです。
いやもう零とかプレイしたの10年前くらいなのであんまり覚えてなかったけど・・・
アカシックアームがイメージと違う。


・ヴァルド
変わりすぎてて怖い

・リーシャ
踊りバトル正直笑ってしまった。銀の格好結構好きなんですが、もう着ることはないんだろうか・・・

・スカーレット
リースのパクリキャラみたいなこの人、誰?ってずっとプレイしながら思ってたんですが、最終決戦直前あたりで帝国解放戦線の人だと思い出しました。シリーズが長すぎてこの人誰だったっけ状態になるキャラが多すぎる。

・碧の悪い人達
クロスベルっていい人(実は悪い人(実はいい人))しかいねえな。

◇C組
リィンとロイドが似たようなタイプなのでCルートは新鮮で良かったです。
適当に放浪してそうなので次回作以降の登場もあるかも?
疲れたので省略しますがなかなか魅力的なキャラ達です。
このグループはもっと続きが見たいけれども、次シリーズとかで出てくるとまたキャラ多すぎ問題になるのが難しいところ。

■総評
全体的にローコストな雰囲気は漂っているが、シリーズ恒例だが冗長とも感じられる箇所を取り去り、ハイスピードモードも追加したことで非常に快適にプレイすることが可能。
空の軌跡から閃の軌跡4まで(しぶとく)プレイを続けてきた人向けのファンディスクといった内容。
前作まで既プレイの方なら楽しめると思います。

■次回作
おそらく共和国編。
零でも閃でも終ぞ出番のなかった、A級遊撃士の(今作でS級になるかもと示唆された)あの男が躍動する(はず)。
期待しています。

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