数年間音沙汰がなく、完全に死んだと思っていたのだが、少女病がついに完結。1年に1回くらい復活しないかなあ、とか思って情報探してたんだけど気づいたらラストアルバムになってた。告知用のTwitterとかが無いから全然わからんのよな。クラファンも気付いたら金出してたと思うんだが、知った時には既に終わってた。
ラストアルバムということで、今までの関連している作品を復習してから臨んだ。
ちなみに俺には音楽的な教養と言うか、知識がほぼ全く無いので、音楽オタク的なレベルの話は期待しないでくれ。
一応わからん人向けに少女病の説明だけ簡単にしとくと、物語性のある音楽、所謂サンホラフォロワー的なやつだ。別にサンホラに詳しいわけではないのだが、サンホラがRPG的な厨房の方向性に寄っているとすれば、少女病はちょっとエロゲ的な厨房の方向だろうか。そして音楽性は所謂シンフォニックメタル・ロックというジャンルに属するのだろうか。なんちゃらメタルとかなんちゃらロックみたいなのは種類が多すぎて俺はよくわかっていないのだが、一つ言えるのは俺はシンフォニック・なんちゃらというジャンルの曲が好きらしい、ということだけだ。
今回のラストアルバムは魔女が終に5人揃い、物語は終焉へ向かう、といった内容だ。
以下、各曲の感想。
◆existence
“御高説ならいらない これが最後の旋律”
これで本当にラストだよ?じゃあ今から始めっから、 的な内容。語り+勢いのある1曲目。いつもの感じのやつ。こういうので良いんだよ。魔女がそれぞれ語るのが本当に最後って感じがするね。
◆不可逆性クロックワイズ
第1の魔女シスフェリアの歌。かつて別れた彼が再登場。
5魔女会談で魔女はそれぞれ次の世界の方向性を示し、最も神に気に入られたものが次の神となることが示される。シスフェリアの希望は “巻き戻し、やり直し”。もの凄く普通。人間性を捨てきれていない。未だに恋を忘れていない故に。
それぞれのキャラソンは過去のメロディやら曲タイトル、歌詞から引用されてるのが良いね。
◆有形悲劇を与えたまえ
第2の魔女アイリーンの歌。望むのは “混沌”。暴虐の魔女ソング。この人は全然ブレない。
アイリーンの歌はフランス語がいっぱい入ってるのが厨房で良い。アイリーン曲にハズレ無し。
“紅蓮に舞え黙示録【Apocalypse】 秩序を喰らえ大蛇【Ouroboros】” のダダダダと来るラストが好き。
他のキャラソンはあくまでもイメージみたいな感じするけど、アイリーンは本人がめっちゃノリノリで演奏しながら歌ってくれそう。
◆sacred answer
第3の魔女メリクルベルの歌。希望は “永遠の停滞”。美を至上とする彼女が徐々に劣化していく世界の全てに傷ついていることは “狂聲メリディエ” で示されていた。
最も美しく、かつ醜悪な魔女、と言われていたが常に余裕のある姿しか見せてなかったので醜悪感は無かったのだが、この曲で初めてちょっと怖さ出てる。
“メリクルベルメリクルベル真白の国は永遠に!” メリクルベルは教祖感が良い。
◆因果律を灼け少女
第4の魔女リフリディアの歌。
彼女の願いは “失われた片割(リフル)の復活”、しかしそれは既にかなわないことを知る。
天巡メルクマールの小説の方を読んでいないので、この曲自体の内容の詳細は完全にはわかっていないのだが、愛する片割れを取り戻すために天が巡るまで世界を呪い続ける、というリフリディアの設定が俺の心の厨房にビンビンくるので大好きなんだよな。少女病頻出の愛が強すぎて人殺しちゃう系の少女の最強版、それがリフリディア。
“黒紫のオーンブレ” のメロディに合わせて “『灼けろ、世界』と!” ってとこが最高ですね。
代わりに望むは世界の崩壊、“虚無” というところもポイント高いな。
◆筋書き通りの運命劇詩
ルクセインの歌。聖女アナスタシアとなったフランチェスカを救うためのルクセインの決意が描かれている。
“慟哭ルクセイン” とか最初聞いた時は全然大した内容じゃないと思ってたのに、ラストまで出てくる重要キャラになってしまった。
この曲、超絶かっこいいっす。
“少女が病める世界ならば世界にだって立ち向かおう そんなに残酷な筋書きなら俺が変えてやる”
“少女”が病む世界を救えるのは “少年”!アツすぎる!
◆ラストピース
聖女アナスタシアの歌。
1曲前のかっこよさはどこに行ったのか、私でオナニーしないで(意訳)、とばっさり切られるルクセイン。まあ少女病ってこんな感じだよな。これ聞いた後に1つ前聞き直すとルクセイン君マジでただのおめでたい人じゃん・・・
第5の魔女が誕生する。“星謡の詩人” のメロディの破壊力がやべえ。オタクが好きな、メインテーマがアレンジで流れるタイプのやつだ。
『いくよ、セクサリス』
◆魔女と神の輪廻
5人の魔女が揃い、至上神が降臨する。第5の魔女の願いは “未来”。めちゃふわっとしてるな。
それぞれの魔女が歌いまわしていくような展開で豪華。物語はFinaleへ。
◆to you
◆genesis
メタ的な話も入っているので多くを語るのは無粋か。
『ありがとう、忘れないよ』
お疲れ様でした!
全曲良いと思うのだが、個人的なお気に入り曲は“existence”、“有形悲劇を与えたまえ”、“筋書き通りの運命劇詩”、“ラストピース”。
過去の作品を聞き直したので、そっちの方のざっくりとした感想というか、まとめもそのうち書く予定。
→書きました。
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